米Cisco Systemsが米国時間2月4日に,2003会計年度第2四半期(2002年11月~2003年1月期)の決算を発表した。売上高は47億ドルで前期と前年同期の48億ドルから2.1%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は9億9100万ドル(1株当たり利益は14セント)で,前年同期の6億6000万ドル(同9セント)と前期の6億1800万ドル(同8セント)から大幅な増益となった。

 一時的な費用を除いた純利益は11億ドル(1株当たり利益は15セント)。同条件の前年同期の純利益は6億6400万ドル(同9セント),前期の純利益は10億ドル(同14セント)だった。

 2003会計年度前半(2002年8月~2003年1月)の業績は,売上高が96億ドルで,前年同期間(2001年8月~2002年1月)の93億ドルと比べて3.2%増加。GAAPベースの純利益は16億ドル(1株当たり利益は22セント)となり,前年同期間の3億9200万ドル(同5セント)と比べて大幅に増加した。一時的な費用を除いた純利益は21億ドル(同29セント)で,前年同期間は10億ドル(同13セント)だった。

 「IT業界が直面している状況はおそらく,これまでにないほど厳しいものだ。その中にありながら,GAAPベースの純利益で過去最高を記録できたことを,大変うれしく思う」(Cisco社CEOのJohn Chambers氏)

 またChambers氏は,「企業のCEOや行政機関の幹部の意見から,まだ『show-me(証拠にこだわる)』経済が続くとみる。景気が回復すれば,企業や行政機関は生産性向上のために優先的に投資を行うだろう」と付け加えた。

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