米Avayaが米国時間1月21日に,2003会計年度第1四半期(2002年10月~12月期)の決算を発表した。継続事業による売上高は10億6700万ドルで,前期(2002年7月~9月期)の11億5200万ドルと比べて7.4%減少。前年同期(2001年10月~12月期)の13億600万ドルからは18.3%落ち込んだ。一時的な費用を除いた場合,継続事業による純損失は3340万ドル(希薄化後の1株当たり損失は9セント)で,前期の7280万ドル(同20セント)から赤字を縮小した。前年同期の純損失は1620万ドル(同8セント)だった。

 なお同社は1月9日に,当期の売上高を10億6000万~10億7000万ドル,継続事業による希薄化後の1株当たり損失は8~10セントとする業績予測を発表していた。

 「当期は,前期と比べて粗利率が上昇し,販売管理費用が減少した。リストラ策により,一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり損失を縮小することができた」(Avaya社)

 一時的な費用420万ドルを含めた場合,純損失は3760万ドル(希薄化後の1株当たり損失は10セント)となる。前年同期の同条件の純損失は1950万ドル(同9セント)だった。

 当期の継続事業による営業損失は1430万ドルで,前期の1580万ドルと比べて減少した。海外市場による売上高はわずかに増加し,総売上高の27%を占めた。

 なお,同社はこれまで,2003会計年度第3四半期(2003年4月~6月期)の売上高が10億7500万ドルなら,赤字脱却が可能と予測していた。しかし,「リストラ策やIT支出削減策などの効果により,この目標額を下回る売上高で,赤字を脱却できる見込み」(Avaya社)だという。

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