米Cisco Systemsは米国時間8月6日,2002会計年度第4四半期(2002年5月~7月期)と2002会計年度通年の決算を発表した。2002年5月~7月期の売上高は48億ドルで,前年同期の43億ドルと比べて12%の増収。前期の48億ドルからは横這となる。会計原則(GAAP)ベースの純利益は7億7200万ドル(1株当たり利益は10セント)。前年同期の700万ドル(1株当たり損益はゼロ)と比べて大幅な増益だ。前期は7億2900万ドル(1株当たり利益は10セント)だった。

 一時的な費用を除いた場合の純利益は10億ドル(1株当たり利益は14セント)。前年同期は1億6300万ドル(同2セント),前期は8億3800万ドル(同11セント)だった。

 Cisco社は当期,米Hammerhead Networksと米Navarro Networksの買収手続きを完了した。買収総額は約2億6000万ドルである。

 2002会計年度通年の売上高は189億ドルで,前年度の223億ドルから15%減少。GAAPベースの純利益は19億ドル(1株当たり利益は25セント)。前年度の純損失10億ドル(1株当たり損失は14セント)から黒字に転じた。一時的な費用を除いた場合の純利益は29億ドル(1株当たり利益は39セント)となり,前年度の31億ドル(同41セント)と比べて減少した。

 Cisco社のJohn Chambers社長兼CEOは,「厳しい経済状況にもかかわらず,堅実な四半期となった。この困難な時期を通じて,我が社は収益向上,現金創出,生産性向上,市場シェア獲得の4項目に焦点を当てている。毎四半期,各項目で改善がみられる」と述べた。

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