シスコシステムズは1月8日,通信事業者向けのIP電話制御ソフト「Cisco BTS 10200 Softswitch R 4.1」を,9日に発売すると発表した。

 BTS 10200 Softswitchは,通信事業者がIP電話サービスを提供するためのソフト。汎用のUNIXサーバー上で動作する。一般の音声通話サービスに必要な機能のほか,保留・内線といったPBX(構内交換機)機能も搭載。ユーザー企業のPBX機能を運用代行するIPセントレックス・サービスの運用にも利用できる。

 特徴は,シスコがユーザー企業向けに販売するIP電話制御サーバー「Cisco CallManager」(以下,CCM)と相互接続できること。内線電話網の運用をするためにCCMを導入した企業に対し,通信事業者がIPセントレックス・サービスを提供することが容易になる。

 IP電話を制御するプロトコルは,通信事業者のIPセントレックス・サービスで多く使われているSIP(session initiation protocol)のほか,MGCP(mediagateway control protocol),H.323に対応する。

 ソフトウエアの価格は,1000ユーザーのライセンスを含む場合で1056万1000円から。SIPを利用する場合はさらに追加で440万1000円がかかる。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)

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