米BEA Systemsと,航空会社15社で構成する企業グループStar Allianceは,インフラ・ソフトウエアの共同購入に関する契約を結んだと米国時間1月13日に発表した。これによりStar Allianceのメンバー企業は,BEA社製ソフトウエアの購入費用を低く抑えられるという。契約期間は5年。
Star Allianceは,航空会社間のスムーズな連携を図る目的で1997年に発足した世界規模のグループ。空港ラウンジ相互提供,乗り継ぎ利便性向上,マイレージ積算などの共同顧客サービスを展開するほか,燃料や航空機の共同購入も手がける。メンバー企業の数は15社で,日本からは全日本空輸(全日空)が参加している。
「BEA社と契約したことで,我々15社はBEA社のアプリケーション・プラットフォーム・スイート製品を,1社だけでは実現不可能な(安い)価格で購入できる」(Star Alliance CIOのMichael Stagl氏)
Star Allianceとメンバー企業の米United Airlines,ドイツLufthansa German Airlines,シンガポールSingapore Airlinesは,「BEA WebLogic Platform」を使って発券/荷物取扱い/マイレージ・サービス用のアプリケーションを開発してきた。BEA社と共同購入契約を結んだことを受け,Star Allianceは「BEA WebLogic Server」を推奨アプリケーション・サーバーに,「BEA WebLogic Integration」を推奨統合ソフトウエアに指定した。
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