韓国LG Electronicsの米国法人LG Electronics USAの1部門であるLG Mobile Phonesが,米国消費者の世代/性別による携帯電話の使い方の違いに関する調査結果を,米国時間12月5日に発表した。16歳から29歳(ジェネレーションY)の61%が加入電話よりも携帯電話を多く使うのに対し,50歳以上の場合そうしたユーザーは31%しかいないことが分かった。

 携帯電話を好む理由として,ジェネレーションYユーザーの70%は「友人や家族とより密に連絡を取り合える」ことを挙げている。

 LG Mobile Phones社の調査結果によると,若い世代ほど携帯電話に馴染んでおり,機能を使いこなして自分用に設定を変更しているという。たとえばジェネレーションYの91%は着信時に発信者の電話番号を表示し,電話に出るかどうかを判断している。一方50歳以上で発信番号を表示するユーザーの割合は40%にとどまった。

 そのほかには,「月に1回は着信音を変える」(ジェネレーションY:47%,50歳以上:8%),「月に1回はメッセージを変える」(ジェネレーションY:36%,50歳以上:12%),「月に1回は待ち受け画像を変える」(ジェネレーションY:33%,50歳以上:6%)という相違があった。

 また,性別によっても携帯電話の使い方が大きく異なるという。男性のなかでも特に若い世代は,携帯電話を「ごまかし」の手段に利用する例が多く,40歳未満の男性ユーザーの29%が「一緒にいる人との会話を避けるため,電話をかけている振りをする」と回答した。

 一方女性は,「携帯電話の持ち主の個人情報を覗き見する傾向が強い」(同社)。40歳未満の女性ユーザーの場合,ほかの人の携帯電話について「誰に電話したか調べる」(31%),「誰が電話をかけてきたか調べる」(33%),「電話帳の内容を調べる」(31%)などを行っている。さらに40歳未満の女性ユーザーは38%が,「携帯電話でうわさ話をしている」という。

 このような調査結果から,LG Mobile Phones社PR担当マネージャのMelissa Elkins氏は「携帯電話は単なる通信手段ではない」と述べる。「多くの人々,特に携帯電話好きにとっては自分自身の延長であり,外見や着信音,使い方で個性を表現するための道具なのだ」(同氏)

 世代間の相違について同氏は,「携帯電話の便利さや機能などを知る人が全世代で増えるので,数年もたてば世代格差はなくなる」とみる。

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