調査会社の米Zelos Groupは,ゲーム市場に関する調査結果を米国時間11月28日,発表した。多数のゲーム愛好家が,ホリデー・シーズンにゲーム機を新たに購入する予定,あるいはプレゼントとして受け取ることを期待しているという。購入する(受け取る)予定の機種として最も多かったのはソニーの「PlayStation 2(PS2)」。米Microsoftの「Xbox」は2位,任天堂の「GameCube」が3位で,「現在の市場シェア構成を維持するかたちだ」(Zelos Group社)。

 調査は,1000人のゲーム愛好家を対象にアンケートを実施したもの。次世代ハンドヘルド・ゲーム機を購入する(または受け取る)予定のゲーム愛好家は少数で,フィンランドNokiaの「N-Gage」を挙げた回答者は3.9%,米Tapwaveの「Zodiac」はわずか2.1%だった。

 「Nokia社とTapwave社は苦戦を強いられるだろう。ちなみに,ハンドヘルド・ゲーム機への関心が最も高いのは20才以下の若いゲーム愛好家で,年齢層が上がるほど,急激に関心が薄れている。高い年齢層をターゲットにしているハンドヘルド・ゲーム機メーカーは,マーケティングの効果を再検討するべきである」(Zelos Group社上級アナリストのBilly Pidgeon氏)

 また,76%の回答者は,ゲーム・タイトルやゲーム機をWal-MartやTargetなどの大規模小売店で購入するつもりだという。Best BuyやCircuit Cityといったエレクトロニクス販売店を利用する予定の回答者は70%。

 周辺機器については,PS2用のUSBカメラ「EyeToy」,Xbox用のカラオケ機能アドオン「Music Mixer」などが,比較的若い年齢層や家族を持つユーザーの注目を集めている。「無線コントローラやWi-Fi接続デバイスなどでゲーム環境の充実を図る愛好家もいる」(Pidgeon氏)

◎関連記事
「2003年のホリデー・シーズン,特に玩具/ビデオ・ゲーム・サイトが幸先のいいスタート」,米Nielsenの調査
米Microsoft,将来版「Xbox」向けプロセサ技術で米IBMとライセンス契約
「2002年の米国ゲーム・ソフト市場,売上高69億ドルは過去最高」,IDSAの調査
「1月の『Xbox』の市場シェアは『GameCube』の2倍」,米マイクロソフトが米調査結果を引用
「13~17才はビデオゲーム市場の推進力,低所得家庭と女子にビジネス・チャンスあり」,米調査
ソニーが新しいハンドヘルド・ゲーム機「PSP」を2004年第4四半期にリリース
米Sun,「Game Technologies Group」部門新設でオンライン・ゲーム市場に参入
任天堂が「GameCube」を99ドルに値下げ

[発表資料へ]