ソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCEI)は,PlayStationファミリ製品としてオールイン・ワンのハンドヘルド型ゲーム機「PSP」を出荷する計画を米国時間5月13日に発表した。2004年第4四半期のリリースを予定している。予定価格は明らかにしていない。同デバイスのリリース予定,価格の詳細は後日発表される。

 「『PlayStation』と『PlayStation 2』が家庭のコンピュータ・エンタテイメントに革命をもたらしたように,ポータブルのエンタテイメント・プラットフォームの分野で新しいけん引力になることを狙う。『PSP』には,ゲームに加え,ネットワークを通じていつでもどこでも楽しめるその他のエンタテイメントを届ける潜在能力を備えている。これは,21世紀の『Walkman』である」(同社社長兼CEOの久夛良木健氏)

 同ゲーム機は,3次元イメージを表示する解像度480×272ピクセルのバックライト付きTFT LCDのワイド・スクリーン,ステレオ・サウンドの再生機能を持つ。90ナノメータ製造技術によるカスタム・プロセサを搭載し,USB 2.0ポート,Memory Stickスロットを備える。

 また,同デバイスは,Sony Groupが開発した新しいメディア形式「UMD」を採用する。サイズは,DVDやCDの半分で直径6センチの光ディスク。1.8Gバイトのデータを格納する。MPEG4対応でDVDビデオ品質の画像を提供する。

 同社は,PCベースの開発ツールを2003年秋から提供する。PSPソフトの開発に向けた新しいライセンス体系は2003年夏に発表される予定。

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