米Microsoftは米国時間11月3日に,米IBMと半導体技術に関するライセンス契約を結んだことを明らかにした。Microsoft社は,ビデオ・ゲーム機「Xbox」の将来製品とサービスに,IBM社のプロセサを採用する。

 IBM社フェロー兼Technology Group部門チーフ・テクノロジストのBernie Meyerson氏によると,新しいXbox向けの技術は,IBM社の高性能プロセサ・ファミリに利用している最新技術をベースにするという。

 Microsoft社Home & Entertainment部門上級バイス・プレジデントのRobbie Bach氏は,「当社の構想,ソフトウエアに関する経験,研究開発リソースと,IBM社のコンピュータおよび半導体技術を組み合わせる。かつてない娯楽体験を消費者に提供するとともに,技術業界とエンタテインメント業界の成長を押し上げる新たな原動力を生み出す」と述べた。

 ちなみに,米メディア(CNET News.com)の報道によると,IBM社はソニーおよび東芝と,新たなプロセサの開発で協力体制を敷いている。「Cell」と呼ばれる新プロセサは,ソニーの次期「PlayStation」に搭載されるとの見方が強い。また,IBM社は任天堂の「GameCube」に「PowerPC」プロセサを供給している。一方Microsoft社は,現在米Intelのプロセサと米NVIDIAのグラフィックスLSIをXboxに使用しているが,Xboxの将来版にカナダATI TechnologiesのグラフィックスLSIを採用することを,8月に発表済みである。

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