米Nielsen//NetRatingsは,ホリデー・シーズンに関する調査結果を米国時間11月25日発表した。今年のホリデー・シーズンは11月第2週に始まっており,とりわけ玩具サイトの利用が急増しているという。

 調査では,10月最終週(2003年の場合は10月20~26日)を基準にして,トラフィックやセッション数を比較し,増加率を算出した。ホリデー・シーズン2週目にオンライン・ショッピングを行った家庭ユーザーおよび職場ユーザーは13%増加した。同様にして算出した2002年の数値は11%増,2001年は20%増,2000年は29%増だった。

 玩具やビデオ・ゲーム,家庭&園芸用品,民生電子機器といったカテゴリを訪れるユーザーが増加している。玩具およびビデオ・ゲームのトラフィックは99%増えた。中でもToysRUsのトラフィックは105%も急増し,KB Holdingsは96%増加した。

 「玩具やゲーム分野では,ホリデー・シーズンの幕開けとともに,多くの企業でオンライン・セッション数が急激に上昇した。家庭&園芸用品,民生電子機器などのカテゴリはこれまでも堅調な伸びをみせていたが,ホリデー・シーズンの影響で今後も大幅な成長が期待できる」(Nielsen//NetRatings社ディレクタ兼上級アナリストのRobert Leathern氏)

 家庭&園芸用品サイトはセッション数が27%増えた。MarthaStewart.comは80%増,Searsは54%増加した。

 民生電子機器サイトのセッション数は全体で25%増加。CircuitCity.comはオンライン広告が効果を上げ,68%増加した。RitzCamera.comは65%増,SonyStyle.comは15%増だった。

 また,常時接続のブロードバンド環境により,比較ショッピングや商品の選択,購入関連情報などの検索にオンラインを利用する消費者が増えている。「これは,消費者が商品に関して豊富な情報を持っているということであり,オフラインの店舗の販売状況に与える影響も大きい」(Leathern氏)

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