「景気が回復し,さらにオンラインでアパレルや室内装飾,スポーツ用品など,これまでにないタイプの商品購入が増加しているため,2003年のオンライン売上高は1000億ドル以上に達する」。米Forrester Researchは米国時間11月24日,オンライン販売に関する調査結果を発表した。

 2003年のホリデー・シーズンにおけるオンライン支出は,前年比42%増の122億ドルに達する見込み。米メディア(CNET News.com)によると,インターネットでのクレジットカード利用が安全だという見方が定着したことも,オンライン・ショッピングに拍車をかけているという。

 Forrester社上級アナリストのCarrie A. Johnson氏は「消費者の財布のヒモは緩んでおり,オンライン・ショッピングの形態も多様化しつつある。これはオンライン小売業者にとっては朗報だ」と語る。

 ただし,オンラインを利用したショッピングが増えることで,既存店舗との競争が激化するという。このため,同氏はオンライン店舗が顧客を引き付けるポイントとして,「送料無料などの特典を追加し,実店舗での商品受け渡しを実施すること」を挙げている。

 オンライン利用者が,オンライン・ショッピングで最も希望することは送料無料という。多くのオンライン店舗は送付無料を宣伝しているものの,最低購入金額を設定しているところもある。

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