「感謝祭(11月第4木曜日)の翌日にあたるブラック・フライデーには,米国人の34%がショッピングを予定しており,ホリデー・シーズンの幕開けとなるこの日を待ち望んでいる」。米American Expressは,ホリデー・シーズンのショッピングに関する調査結果を米国時間11月24日に発表した。

 調査は10月20日~28日にかけて,803世帯を対象に電話調査を実施したもの。

 回答者の85%は「ブラック・フライデーにショッピングに出かけ,割引価格で商品を購入する」と答えた。この日にショッピングに出かける理由としては,「家族の恒例行事」(33%),「ブラック・フライデーのお店の雰囲気を味わいたいから」(29%)などが挙がった。

 「感謝祭の翌日となるブラック・フライデーは,小売業者と消費者にとって,ホリデー・シーズンに向けたショッピングの幕開けとなるビック・イベントだ。多くの消費者が店鋪を訪れ,商品を購入することが調査でも明らかとなっている」(American Express社小売業界担当バイス・プレジデントのJohn Theiss氏)

 ブラック・フライデーのショッピングの予算は平均1086ドル。ただし,現在の景気回復については意見が二分し,「去年よりも回復している」と考える消費者は46%だった。

 ホリデー・シーズンのショッピングについては,回答者の61%が「楽しみ」と答えたのに対し,34%が「面倒くさい」「ストレス」と答えた。店舗側で改善・提供してほしい項目として,「会計の迅速化」(87%),「値札のついていない商品の価格を自動的に読み取るリーダー」(83%),「専門知識の豊富なスタッフ」(82%),「スペースの大きい無料駐車場」(76%)などが挙がった。

 ショッピングの手段は,「店舗」(64%)と「メール・カタログ」(40%)が大半を占めた。さらに,「アウトレット」が前年比5ポイント増の47%,「インターネット」が同14ポイント増の42%にのぼっており,ショッピングの方法が変化しつつある。

 購入商品のトップ3は「衣服」(87%)「音楽テープ,CD,DVD」(79%)「おもちゃ/ゲーム」(77%)。PDAや携帯電話などを含む「パソコン/パソコン関連用品/個人向け通信ツール」(43%)や「電化製品」(50%)なども人気がある。

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