米VERITAS Softwareは,データ管理ソフトウエア「VERITAS Data Lifecycle Manager 5.0」を米国時間11月4日,発表した。さまざまなストレージ・メディアのデータ管理を行い,法規制への準拠を支援する。

 「法規制により,企業はより多くのデータを長期間にわたって保存しなければならない。米国企業は,地方自治体,州政府,連邦政府の1万件を超える法律への対応を迫られている」(VERITAS社)

 VERITAS Data Lifecycle Managerは,同社の従来のデータ保護ソフトウエアを強化し,データ増加,法規制への準拠,セキュリティ保護,データの整理,リソース活用などへの対応を図った。ユーザーが設定したポリシーに従って,オンラインやオフラインでやりとりするアーカイブの検出と管理を自動化する。高速な検索および索引付け技術を備えており,同社のバックアップ・ソフトウエア「VERITAS NetBackup」や「VERITAS Backup Exec」と連携して,履歴情報をアーカイブに追加する。

 VERITAS Data Lifecycle Managerは米Microsoftの「Exchange」「Windows NT File System(NTFS)」フォーマットをサポートする。2004年第1四半期にリリースする予定。

 またVERITAS社は,「VERITAS CommandCentral Service 3.5」を同日発表した。VERITAS CommandCentral Service 3.5は,VERITAS NetBackupおよびVERITAS Backup Execを補完するもので,バックアップや復旧のジョブとポリシー,エラー,メディア情報の追跡を可能にする。最大75通りのレポートを提供し,管理者がサービス・レベルやパフォーマンスを把握できるようにする。価格は2万2000ドルから。直ちに購入可能。

 なお,VERITAS NetBackupの最新版「バージョン5.0」は2003年12月にリリースする。AIX,HP-UX,Linux,Solaris,Windowsに対応し,価格は5000ドルから。

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