米Iomegaは,同社のWindows対応Network Attached Storage(NAS)サーバー製品拡販のため,米VERITAS Softwareと世界規模の提携を結んだ。これにより同月より,60日間だけ使えるVERITAS社のバックアップ/リカバリ・ソフトウエア「VERITAS Backup Exec 9.0」の試用版を,「P800」製品系列のNASサーバーに同梱して提供する。

 Windows対応のNAS環境について,Iomega社ネットワーク・ストレージ・ソリューション担当副社長兼ジェネラル・マネージャのTom Kampfer氏は「データをバックアップ/リカバリする際の信頼性できるソリューションとして,急に注目されるようになってきた」と述べる。

 「VERITAS社はデータ・バックアップ/リカバリ製品の市場シェアが高く,機能面でもトップ・クラスだ。これに当社のNASソリューションを組み合わせることで,バックアップにかかる時間を短縮し,壊れたデータの復旧作業を迅速化,簡素化,低コスト化できる」(同氏)

 Iomega社では,両社の製品を組み合わせることで以下に示すメリットが得られるとしている。

・P800製品系列のサーバーはあらかじめ運用に必要な設定が済ませてあり,設置は15分あれば完了する。さらにVERITAS Backup Execも導入済みなので,すぐにバックアップ作業を始められる。

・VERITAS Backup Execは,米MicrosoftのWindows Storage Server 2003とIomega社のNASソリューションをソフトウエア内部から操作できる。WWWブラウザ対応の管理ツールを使うことで,インターネット経由などどこからでも管理作業が行える

・ハード・ディスク装置を使ってバックアップ/リカバリを行うので,作業にかかる時間が短い

◎関連記事
「Windowsを採用するNASアプライアンスが急増中」,米Microsoftが米IDCの調査結果を引用
「世界の企業向けシステムとストレージ管理ソフト市場,CAが売り上げ/市場シェアで第1位」,米CAがIDCの調査結果を引用
「2003年Q1の世界ストレージ・ソフト市場は14億ドル規模,前期比9%減は季節的要因」,米IDC
2003年世界ストレージ管理ソフト市場の成長率はわずか2.9%,「価格引き下げが要因」
2002年のストレージ管理ソフト市場は初のマイナス成長,前年比6%減で47億ドル規模
「ストレージ製品は高すぎる,運用コストはもっと高すぎる」,米データコアCEO
「NASとSANを区別しなくなる日は近い」---NetAppの共同創業者ジェームス・ラウ氏
「ストレージ管理ソフトはハードと統合してこそメリットがある」

[発表資料へ]