米Computer Associates International(CA)は,同社が「世界の企業向けシステムとストレージ管理ソフトウエア市場において売上高,シェアともに第1位」になったことを米調査会社IDCの調査結果を引用して発表した。同社が米国時間8月28日に明らかにした。

 IDCによれば,CA社は,両市場で合わせて16億6000万ドルの売上高を達成しており,市場シェアの12.3%を獲得している。IBM,EMC,VERITAS,HP,BMCなどを抑えて,売上高,シェアの両方で首位に付いた。

 同世界市場は,2001~2002年にかけて137億ドルから135億ドルに1.5%縮小しているが,同社は2002年において9.9%の成長率を達成した。IDCは,2007年までに同市場が年平均成長率(CAGR)6.8%で成長し,188億ドル規模に達すると予測している。

 同社が引用したIDCの調査報告は「Worldwide Enterprise System and Storage Management Software Forecast and Analysis Summary, 2003-2007」と題するもの。同調査結果によれば,同市場において主なプラットフォームとしてWindowsとLinuxプラットフォームが成長するという。

 「CAの2002年の複数市場における良好な業績は,同社の技術とビジネス・モデルの強みを示すものである。競争が激しい数十億ドル規模の市場が存在するが,ベンダーが成功するためには,製品管理,マーケティング,流通,パートナーシップ戦略の設計と実行を効率的に行なう必要がある」(IDC社Enterprise System Management Softwareのプログラム副社長のTim Grieser氏)。

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