米Computer Associates Internationalは米国時間7月14日に,オンデマンド・コンピューティング分野に向けた新技術「Sonar(開発コード名)」を発表した。ビジネス・プロセスの特定の管理を行う同技術により,「企業はインフラの柔軟性とサービス・レベルを大幅に向上し,IT資源を最大限活用できる」(同社)としている。
Sonarは1700以上のプロトコルや情報ソースに対応する。ネットワーク上のトラフィックを監視/分析することで,最新のIT資産のマップを随時作成する。また,CA社の“エージェント・レス”なインテリジェンス技術を使用し,各ビジネス・プロセスに必要な技術インフラの関連付けを行う。業務上の優先度に従ってITインフラを最適化することで,企業のIT資源を有効活用できるという。
高度な原因分析技術によって,不適切なITインフラが業務に及ぼす影響を評価したり,セキュリティ問題を引き起こす要因を特定できる。さらに,問題のあるネットワーク・トラフィックや,ネットワークの悪用も検出する。
CA社会長兼CEOのSanjay Kumar氏は,「オンデマンド・コンピューティングの要となるのは,IT資産の管理である。ハードウエア,OS,ビジネス・アプリケーションといった各要素を,効率的に連携させることが重要だ」と説明する。「当社が提供するSonarとオンデマンド管理ソリューションは,企業がサーバー,ストレージ,OSに関わらず,オンデマンド・コンピューティングを導入できるようにする画期的なものだ」(同氏)
Sonarの利用を予定しているCA社のオンデマンド管理ソリューションは以下の通り。
・「BrightStor Process Automation Manager」:業務上のニーズに応じて,複数のプラットフォームにおいてストレージ資源の自動割り当て・配備を行う。
・「eTrust Vulnerability Manager」:監視機能とセキュリティ機能により,IT資源の脆弱性を特定する。
・米VMwareソフトウエア向けオプション「Unicenter NSM Option」:米Intel製のプロセサを搭載したLinuxおよびWindowsプラットフォーム上で仮想マシン環境を監視し,サービス・レベルの必要条件を満たすために必要なIT資源を特定する。
・「Unicenter NSM Dynamic Reconfiguration Option」:VMware社の仮想マシンのサービス・レベルを監視し,追加のキャパシティが必要なタイミングを予測することで,リソースを動的に配備する。
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