米Computer Associates International(CA)は,ラスベガスで開催中の「Networld+Interop」で,ストレージ管理製品ファミリ「Unicenter」の新製品を米国時間4月29日,発表した。これにより,同社はオンデマンド・コンピューティングの取り組みを推進する。

 「オンデマンド・コンピューティングの目的は,事業の優先度に応じてIT能力を動的に割り当て,ITリソースの効率を向上することだ。それを達成するには,動的リソース割り当てや自動ソフトウエア配信といった機能のほかに,ITインフラの健全性と性能の維持も考慮しなければならない」(CA社)

 今回発表した製品と主な内容は以下の通り。

・「Unicenter Network and Systems Management(Unicenter NSM)1.3」:ITインフラを管理し,動的なリソース割り当てを監視する。データ統合サービスを通じて,他のUnicenter製品の管理情報を収集できる。

・「Unicenter Management for webMethods 3.0」:米webMethodsの統合ソフトウエアの性能と可用性を管理する。Unicenter NSMと組み合わせることにより,アプリケーションや個々のインフラ部品をビジネス・プロセスに連携させる。

・「Unicenter NSM Dynamic Reconfiguration Option」:Unicenter NSMと組み合わせることで,サービス・レベルを監視し,追加のキャパシティが必要なタイミングを予測して,迅速にリソースを割り当てられるようにする。

・「Unicenter Software Delivery 4.0」:アプリケーションやOS向けの自己修復機能と自己配信機能を提供する。また,ソフトウエアの相互依存性を管理する。

・「Unicenter Asset Management 4.0」:ソフトウエアとハードウエア資産を多方面から管理し,社内全体にわたる的確なリソース配備を可能にする。

・「Unicenter ServicePlus Service Desk 6.0」:装置やアプリケーションが自動的にトラブルをヘルプ・デスクに通知し,担当者が即座に対処できるようにする。

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