米CA，Unicenterファミリに4製品を追加。ワイヤレスからメインフレームまでネットワーク・リソースを最適化

和田英一

2003.07.02

　米Computer Associates International（CA）は，Unicenterファミリに4製品のネットワーク管理ソリューションを追加したこと米国時間7月1日，発表した。同社によれば，顧客は，無線LANからデータ・センターまで企業ネットワーク環境の管理が可能となり，運用コストが削減できるという。

　今回発表されたUnicenter製品は，「NSM Wireless Network Management Option 3.0」「NSM Network Performance Option 3.5」「Advanced Network Operations 3.5」「NetMaster Network Management for TCP/IP 7.0」。サービス中心型の構造と自己管理機能を持つCA Common Servicesの拡張により，効率的かつ反応が速いオンデマンドのコンピューティング環境を提供する。

　発表された製品の概要は次の通り。

・Unicenter NSM Wireless Network Management Option 3.0
　無線LANコンピューティング・インフラにおいて，予防的な管理に向けた安全なソリューションを提供する。複数ベンダーによる無線LAN環境を包括的なリアルタイムなパフォーマンス監視，トラブルシューティング・ツール，履歴の傾向分析機能により，中央のコンソールやハンドヘルド・デバイスから管理する。Unicenterファミリの一部として，無線LANと有線ネットワークも一貫して管理できる。

・Unicenter NSM Network Performance Option 3.5
　リアルタイムのネットワーク・パフォーマンスとその履歴を提供することにより，サービス・レベルを最適化する。新しいレポートとポータル機能により，使い勝手が良くなり，配備が簡単になった。

・Unicenter Advanced Network Operations 3.5
　異種ネットワークにおける事前の管理と分析を行なう包括的なソリューション。フレームリレー，ATM環境向けに柔軟性を向上させており，ネットワーク・デバイス向けの警告管理を簡単にした。新版では，複数プロトコルにまたがる新旧LAN/WAN技術に対応している。

・Unicenter NetMaster Network Management for TCP/IP 7.0
　メインフレームに接続したTCP/IPとSNAネットワーク向けの包括的な管理ソリュション。リアルタイムの管理とレポートの履歴にWebブラウザからアクセスできる。使いやすいWebインタフェースにより，問題分析とパフォーマンス管理が容易になる。

　また，新製品を「Unicenter Management Portal」と統合すれば，ネットワーク・インフラをパーソナライズして安全に表示させることができる。そのため，アラートや問題報告を含め，ネットワーク全体を把握できるという。