米EMCと米BMC Softwareは米国時間7月2日,ソフトウエアの技術,販売,マーケティングに関する提携を発表した。提携の一環としてEMC社は,BMC社のストレージ管理ソフトウエア「Patrol Storage Manager」の権利を取得する。一方BMC社は,EMC社のストレージ管理ソフト「ControlCenter」ファミリをストレージ・リソース管理製品として独占的に再販する。

 今回の提携は,Patrol Storage ManagerとControlCenterを統合し,ユーザーに包括的なエンド・ツー・エンドの管理ソリューションを提供するのが狙い。EMC社は,既存のPatrol Storage Managerユーザーのサポートを継続するが,徐々に両社製品を統合した新ソフトウエアへの移行を促す計画だ。またBMC社は,Patrol Storage ManagerユーザーにControlCenterと同等のライセンスを提供して,新ソフトウエアへのアップグレードを支援する。

 EMC社社長兼CEOのJoe Tucci氏によれば,「ソフトウエア・プロバイダとControlCenterの独占的再販契約を結ぶのは,今回が初めて」という。「当社は今後も,特定のプラットフォームに依存しない,オープンなストレージ・ソフトウエアを提供するために,さまざまな投資を行っていく」(同氏)

 また,BMC社社長兼CEOのBob Beauchamp氏は,「EMC社との提携は,ユーザーがPatrol Storage Managerに行った投資を無駄にすることなく,ストレージ管理の“ワン・ストップ・ショッピング”を行えるようにするものだ」と説明した。

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