米IBMと米EMCが米国時間10月6日に,ストレージ製品の相互対応に関する提携拡大を発表した。両社のストレージ・システム,サーバー,ソフトウエアを対象に,相互の接続性および互換性を強化する。

 「今回の提携拡大により,顧客は両社の製品を,さらに手軽に同一のストレージ環境に混在させることができる」(両社)

 提携拡大の主な内容は以下の通り。

・EMC社とIBM社は,両社のディスク・ストレージ製品でやりとりするためのプログラム・インタフェースの枠組みについて合意。ストレージ管理の標準規格「Storage Management Initiative Specification(SMI-S)」をベースにする。

・EMC社とIBM社は,既存の協力体制を拡大し,さらに幅広いサーバー,ストレージ,ソフトウエア製品についてもサポートする。両社製品を組み合わせた導入の促進と,その際に発生する問題の早期解決を図る。

・IBM社は,企業向けストレージ・サーバー「TotalStorage Enterprise Storage Server」のインタフェースをEMC社にライセンス供与する。EMC社のストレージ・システム「Symmetrix DMX」で対等遠隔コピー(PPRC:Peer-to-Peer Remote Copy)や拡張遠隔コピー(XRC:Extended Remote Copy)機能を実装できるようにする。

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