米Sprintは,米国家庭における電話機能の利用方法について調査した結果を米国時間11月3日,発表した。それによると,回答者に最も人気が高い機能は,発信相手を確認できる「番号通知」だった。番号通知を利用する最大の理由は,子供が見知らぬ人からの電話に出ないようにするためだという。

 調査はSprint社が独立系調査会社を使い,6月11日~22日にかけて実施したもの。市内通話,長距離通話,キャッチホン,番号通知,ボイスメールなどをパッケージにした,同社の電話サービスを利用する1500世帯を対象に,インタビューを実施した。

 最も気に入っている機能として番号通知を挙げた回答者は64%に達した。また,番号通知を確認したうえで電話にでない回数は週平均7回だった。回答者の3分の1が,1日で電話に出たくない時間帯として,「夕食時」と「テレビを見ている時」を挙げた。

 多くの家庭は,子供にかかってきた電話の履歴を確認する以外にも,子供の安全確保のために以下のような方法で電話機能を利用している。

・電話の横に親の職場の番号など,子供が出ても良い電話番号のリストを貼る

・とりわけ子供が2人以上いる家庭では,話し中で緊急時に電話がつながらないことがないように,キャッチホンを利用する

・番号通知の着信履歴を使い,留守番電話にメッセージを残さなかった相手を確認する

・イタズラ電話の発信元を突きとめ,警察に通報する

 米国で安全活動を推進する非営利団体Safe Americaの会長Len Pagano氏は,「さまざまな技術が身近にある現在,子供に番号通知やキャッチホンといった機能の利用方法を教えることは,靴紐の結び方を教えるのと同じくらい重要だ」と述べた。

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