NTT-Xと三菱総合研究所は1月11日,子供のパソコン利用率や電子メールの利用実態についての調査結果を発表した。それによると,中学生以下の子供のパソコン利用率は約8割にも達し,さらに約4割が電子メールを利用していることが明らかになった。

 調査結果では,パソコンを利用している子供は82%。そのうちの98%がマウスでパソコンを操作している。また,全体のほぼ半数に当たる48.7%がローマ字によるキーボード入力を自力で行っているという。さらに,パソコンから電子メールを送受信している子供は全体の37%と,ほぼ4割が利用している。

 子供のパソコンおよびインターネット利用率の伸びに伴い,保護者の懸念も高まっている。有害サイトへのアクセスを排除する検索フィルタリング機能などの提供については,保護者の91.5%が「必要」と回答。また,子供向けのコミュニティ・サービスへの参加についても,「登録時に本人確認できる仕掛けを作るべき」という声が75.5%と,コミュニティへ安全に参加できることを望む声が高かった。また,ローン/キャッシングや保険などの金融商品のバナー広告についても,「好ましくない」との回答が8割を超えた。

 今回の調査は,NTT-Xが運営するポータル・サイト「goo」において,「子供とインターネットに関する調査」としてアンケートを実施した結果に基づくもの。調査期間は2001年10月24日から10月29日,回答者数は1104名。NTT-Xと三菱総研が運営するインターネット・アンケート・サービス「gooリサーチ」の調査モニターとなっているユーザーのうち,3歳以上の幼児(未就学児),小学生,中学生のいずれかの子供を持つ保護者を対象としている。子供の年代別内訳は,未就学児が22%,小学生が57%,中学生が21%である。

(川崎 慎介=日経コミュニケーション)