米Sun Microsystemsは,スイスのジュネーブで開催中の「ITU Telecom World 2003」で通信業界に向けたソリューションや製品を現地時間10月14日に発表した。「サービス・プロバイダや通信企業を支援し,新たなサービスや強化機能を顧客に提供するための時間と費用を削減できるようにする」(Sun社)
今回発表した主な内容は以下の通り。
■サービス・プロバイダやキャリア向けのソリューション「iForce Solution For Telecommunications Service」。次の4要素からなる。
・新たなサービスの構築や,サード・パーティのサービスの安全な活用に向けた「Service Creation and Content Acquisition」
・カスタムな統合を簡素化し,顧客に柔軟な価格やバンドル構成を提供するための「Service Integration」
・卸売りモデルを提供するための「Service Management」
・サービス仲介,トランザクション監視,サービス保証,リソース配備のための「Service Delivery」
■モバイル事業者向け製品とプログラム。
・着信音,写真,オーディオ,ビデオなどの無線マルチメディア・コンテンツ配信を管理するサーバー「Sun Content Delivery Server」
・モバイル向けJavaアプリケーションとサービスの開発,管理,販売を支援するプログラム「Java Mobility Advantage Program」
■音声およびデータ・サービスの融合に向けたソリューション「iForce Solution for Enhanced Communications」。
従来の固定電話,IP電話,モバイル機器,パソコンを用いたWeb音声制御,リアルタイムのオンライン会議設定などを視野に入れる。米Lucent Technologiesの「AnyPath Messaging System」および「Enhanced Business Services (EBS) Multimedia Portal」と,Sun社のサーバー,ストレージ製品,ソフトウエアを組み合わせる。
また同社は,Java対応モバイル機器の世界出荷台数が1億2000万台を超えたことや,Java開発者向けコミュニティ・サイト「java.net」の参加者が2万3000人を超えたことなどもあわせて発表した。
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