米Thomson Mediaは米国時間9月11日,ATM/POSデビット市場に関する調査結果を発表した。それによると,デビット・カードのトランザクションにおいて,これまで伸び率が減速傾向にあった署名方式が2003年前半に盛り返し,逆にPIN方式の伸び率にブレーキがかかっている。

 2003年3月に,PIN方式のデビット・カードによる購入は4億9530万件で,前年同月の4億1050万件から21%増加した。ただし,2001年3月と2002年3月を比較した場合の伸び率は36%以上だったため,伸び率は大幅に減速している。

 一方,署名方式のデビット・カードによる今年前半の購入は46億件で,前年同期間の38億件から21%増加した。2002年前半は2001年前半と比べて19.7%増だった。

 その他,ATMに関する主な調査結果は以下の通り。

・米国のATM機導入台数は現在,合計37万1000台で,前年の35万2000台と比べて5.4%増加

・3月のATMトランザクション回数は9億230万回で,前年同月の8億8320万回から2.2%増加

・ATM機1台あたりの月間トランザクション数は2432回で,前年同月の2509回から3.1%減少

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