米First Dataが米国時間2月6日に,カード発行会社向けの電子明細発行および決済サービス「Statementlook」を発表した。カード発行会社がこのサービスを利用すれば,カード所有者は毎月の明細をWWWで閲覧したり,オンラインで決済したりすることが可能となる。サービス開始は2002年4月を予定している。

 Statementlookでは,現在のアカウント状況や前月の明細といった重要な情報を表示する際に,既存のWWWサイトまたはFirst Data社がホスティングを行うWWWサイトを利用する。バナー広告を用いたマーケティングにより,「ブランド認知度や関連商品販売能力を高めることができる」(First Data社)としている。

 オンラインでの決済方法は,既存のWWWサイトを通じたオンライン・トランザクション,米Western Unionの「MoneyZap」サービスを利用した手続きのほか,4万店を超える米国内のWestern Union社店舗での現金支払いなど,複数のオプションを用意する。

 「電子明細サービスを提供し,明細書の出力をやめることで,大幅なコスト削減を実現できる。また,各種連絡に電子メールを利用し,顧客とのコミュニケーションを図ることもできる」(First Data社)

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