フィンランドのNokiaは現地時間8月27日,ロシア,インド,中国などの新興市場をターゲットとした携帯電話「Nokia 1100」を発表した。Nokia 1100はGSM900/1800対応のエントリ・モデルで,音声通話機能とメッセージング機能を備える。

 Nokia 1100は手ごろな値段と,操作のしやすさが特徴。重量は93gで,「滑り止めと雨/埃よけを考慮したデザインを用いた」(Nokia社)。ディスプレイはモノクロ表示で,解像度は96×65ピクセル。ボタン操作が手軽に行えるよう,大きめのキーを採用した。連続通話時間は2~4時間半で,連続待ち受け時間は最大400時間。

 Nokia 1100の販売開始は2003年第4四半期を予定している。ロシア,インド,中国以外の欧州,アフリカ,中東,アジア/太平洋地域の新興市場でも販売する計画である。

 「他のNokia製品と同様,Nokia 1100は幅広い機能を搭載しており,確かな品質と信頼性を持つ。成長著しい市場の顧客に対して,携帯電話による移動性という利点を提供する」(Nokia社モバイル・エントリ製品事業部門シニア・バイス・プレジデントのBengt-Ake Gyllenberg氏)

 また,Nokia社はGSM方式のネットワーク・ソリューション「Nokia Connect GSM」も発表した。コスト削減を重視しており,「1人当たりの月間平均収入(ARPU)が5ドル未満の地域でも採算が取れる。従来のネットワークと比較した場合,CAPEX(設備投資)やOPEX(運営費用)が半額程度で済む」(Nokia社)としている。Nokia Connect GSMは,「Nokia ConnectSite 10」「Nokia ConnectSite 100」「Nokia Connect Base Station Controller」で構成する。

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[発表資料(その1)]
[発表資料(その2)]