フィンランドのNokiaが現地時間8月1日に,DSL装置の供給で中国のChina Telecomと提携を結んだことを明らかにした。Nokia社は,10万以上のDSL回線に必要なマルチサービス・アクセス・プラットフォーム「D50」「D500」を提供する。

 福建省,広東省,湖南省,江蘇省にあるChina Telecom社の子会社で,すでに同プラットフォームの導入が始まっているという。

 D500はDiscrete MultiTone(DMT)チップセットをベースにしたADSL,SHDSL,VDSLモデムに対応する。サービス・プロバイダは既存のネットワークをオールIPネットワークにシームレスに変更し,さまざまなサービスの提供が可能になる。

 Nokia社は装置供給のほか,導入とプロジェクト管理サービスやケア・サービスも提供し,ネットワークの保守も手がける。

 「今回の提携により,China Telecom社は中国におけるブロードバンド・サービスを強化し,顧客に優れたサービスを提供できる」(Nokia社Nokia Networks事業Broadband Systems部門アジア太平洋地域担当セールス・ディレクタのStephen Tsang氏)

 なお,提携金額などの詳細な条件については明らかにしていない。

◎関連記事
「世界のDSL加入者数が約2600万人に急増,南/東南アジアが最も急伸」,英調査
DSLネットワーク容量の増強で中国のGuangdong TelecomがフランスのAlcatelと数百万ドル規模の契約
「世界のDSLアクセス集線装置市場,2003年1Qの出荷台数は34%増」,米調査
米Microsoftと米Verizon,DSLサービスへの「MSN 8」バンドルで提携
米AT&T,DSL接続サービスを通話サービスとバンドル提供
「電話,インターネット,無線の統合ネット導入は2005年以降進む」,米ガートナー
DSL新技術の芽を摘むな
ADSLの長距離化を忘れていませんか?

[発表資料へ]