米Hewlett-Packard(HP)は,プロセサを従来製品より高速なものにアップグレードした「HP ProLiant」製品系列ブレード・サーバーの出荷を始めたと米国時間8月6日,発表した。対象となるサーバーは以下の3機種。

・HP ProLiant BL10e:
 動作周波数1GHzの超低電圧版Pentium Mプロセサを搭載。システム・バス(FSB)クロック周波数は400MHz,レベル2キャッシュは1Mバイト。PC2100 266MHz DDRメモリーに対応

・HP ProLiant BL20p:
 動作周波数3.06GHzのIntel Xeon processor DPを搭載。FSBクロック周波数は533MHz,レベル3キャッシュは1Mバイト

・HP ProLiant BL40p:
 動作周波数3.06GHz/レベル3キャッシュ2Mバイト,または動作周波数2.0GHz/レベル3キャッシュ1MバイトのXeon processor MPを搭載

 プロセサをアップグレードしたサーバーについて,HP社はベンチマーク・テストの結果を公表している。たとえばHP ProLiant BL40pの処理性能をMicrosoft Exchange 2000 Benchmarkで計測したところ,1万3500 MMB2という結果を得たという。「4プロセサ構成のブレード・サーバーでこの値を達成したのは,BL40pが初めて」(同社)

 HP ProLiant BL10eは,米国のコンピュータ雑誌PC Magazineのベンチマーク・テストWebBench 5.0で,従来機に比べピーク時の性能が平均64%高かったという。

 また同社は同日,HP ProLiant BL p-Classサーバー用のギガビットEthernetスイッチ「HP ProLiant BL GbE2 Interconnect Switch」を発表した。カナダNortel Networks製の24ポートGビット・スイッチ・モジュールに対応している。

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