米IBM社は,米Gartner社のDataquestが実施した2003年第1四半期における世界のサーバー市場に関する調査結果を引用して発表した。同調査によれば,売上高をベースとした市場シェアで,IBMが世界で30%を獲得して首位についた。トップ3の中で売上高とシェアを拡大したのは同社だけだった。

 Gartner社によれば,同年第1四半期における世界のサーバー市場の売上高は,前年同期から1%低下している。その中で,IBM社は,前年同期から売上高を8%増加させるとともに,市場シェアも2.5ポイント拡大に成功している。

 UNIXサーバー市場では,トップ3企業の中で売上高を伸ばしたのはIBM社だけだった。同社は前年同期から市場シェアを5.7%,売上高を19%伸ばしている。Intelサーバー市場において,IBMは売上高13%,市場シェア1.3%伸ばしている。

 Linuxサーバー市場においては,1位のシェアを獲得するとともに,成長も速いことが明らかになった。同市場において32.4%のシェアを獲得しており,前年同期から売上高は55%増加している。

 また,同調査結果によれば,米Hewlett-Packard(HP)社のサーバー事業は,前年の予測よりも低下している。IBM社,米Sun Microsystems社は予測を上回った。HP社は,Gartnerの6%低下という予測をさらに下回り,16%縮小した。UNIXサーバー市場では,6%拡大の予測に反して15%縮小という結果に終った。Sun社のシェアは15.1%だった。

 Gartner社によれば,同期の世界のサーバー市場において,IBMが30%に該当する32億ドルの売上高,2位のHP社が24.7%の26億ドルを達成した。Sun社とDell Computer社がこれに続く。Sun社の市場シェアは20%縮小して14億ドルの売上高となったが,Dellは市場シェアを23%拡張して9億3800万ドルの売上高を達成した。

 ちなみに,同月米IDCが発表した調査結果では,売上高ベースのシェアが27.9%でHP社が首位についている。

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発表資料(その1)
発表資料(その2)