米Intelが,ソフトウエア開発ツール関連の業界団体「Eclipse」に参加したと,米国時間7月30日に発表した。Intel社は,Eclipseの幹事委員会(Board of Stewards)に同社ソフトウエア製品部門担当ジェネラル・マネージャのJonathan Khazam氏を派遣する。
Eclipseは,オープンな開発プラットフォーム作成を目的とする団体。同プラットフォームはプラグイン・アーキテクチャを採用しており,異なるサプライヤが開発したソフトウエア・ツールを同時に利用できる。
米メディアの報道(InfoWorld)によると,Eclipseは2001年11月に米IBM,米Borland Software,米Red Hat,ドイツSuSE Linux AGなどが設立し,その後米Oracle,日立製作所,富士通,ドイツSAP AGといった企業が加わったという。
Intel社は「Intel Pentium 4」「同Xeon」「同 Itanium」プロセサ・ベースのシステムに対しアプリケーションを最適化できるようにするため,Eclipse開発環境用のプラグ・インを提供する。さらに同社は,同社製コンパイラや性能分析ツール「VTune」などをEclipseに統合することも計画している。
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