米PeopleSoftと米AOL Time Warner傘下のAmerica Online（AOL）は米国時間7月15日，PeopleSoft社の一連の企業向けアプリケーションに，AOL社の企業向けインスタント・メッセージング（IM）サービス「Enterprise AIM Services」を統合する計画を発表した。これにより，「企業は顧客，サプライヤ，パートナとリアルタイムで通信し，協調作業を効率化できる」（両社）。
IMを利用すれば，ビジネス・プロセスに関与するすべての人どうしで自由に情報伝達できるため，迅速な意思決定が可能になる。Enterprise AIM Servicesでは，企業のニーズを考慮して，通信内容の履歴作成，監視，レポート機能などを提供している。また，AIMネットワーク内におけるアクセス，ルーティング，認証の管理にも対応する。
PeopleSoft社CTO（最高技術責任者）のRick Bergquist氏は，「当社の企業向けアプリケーションの価値を高め，企業ユーザーの選択肢の幅を広げるために，AIMを統合してビジネス・プロセスの即時性を実現した」と述べた。
なおAIMは，PeopleSoft社の企業ソリューション・アーキテクチャ「Pure Internet Architecture」に統合され，同社の以下のアプリケーションをサポートする。「AppConnect」「CRM（Customer Relationship Management）」「EPM（Enterprise Performance Management）」「ESA（Enterprise Service Automation）」「FMS（Financial Management Solutions）」「HCM（Human Capital Management）」「SRM（Supplier Relationship Management）」「SCM（Supply Chain Management）」。すでに現在出荷中の「PeopleTools 8.43」で，AIM機能が利用できる。
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