「CRM(顧客関係管理)プロジェクトが2005年までに明確なROI(投資回収)を実現できない場合,その75%は企業幹部の不適切な判断が失敗の原因である」。調査会社の米Gartnerが米国時間6月30日に,CRMプロジェクト導入に関する調査分析を明らかにした。

 Gartner社副社長兼リサーチ・ディレクタのJoe Galvin氏は,企業がCRMプロジェクトを通じて導入する技術は,具体的な成果を上げられるだけではなく,企業の戦略的な目標と一致している必要があると説明する。

 「社内戦略やビジネス・プロセスを十分に考慮せずに技術を導入して,失敗するCRMプロジェクトが多い。新たに導入する技術を,具体的なビジネス上のメリットや,明確なROIと緊密に連携させることが重要だ」(同氏)

 なお同社によると,企業幹部の期待通りの成果を達成できないCRMプロジェクトは,全体の約50%に達するという。

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