米In-Stat/MDRは米国時間6月23日,デジタル・カメラの利用状況に関して調査した結果を発表した。それによると,とりわけデジタル・スチル・カメラの普及が目覚ましく,回答者の約3分の2が所有しているという。さらに,回答者の37%が今後12カ月間に購入を検討していることから,デジタル・スチル・カメラ市場の展望は極めて明るいといえる。

 デジタル・スチル・カメラを筆頭に,デジタル・カムコーダやパソコン装着型カメラなど,デジタル・カメラ全般の人気が白熱している。過去3~5年間に,デジタル画像の品質が向上し,低価格化が進んだことが主な要因である。

 「現在,デジタル・スチル・カメラを所有するユーザーのうち,過去2年以内に購入したユーザーが3分の2を占めた。また,デジタル・スチル・カメラを所有するユーザーの約26%が,今後12カ月間に買い換えを予定している」(米In-Stat/MDR社上級アナリストのBrian O'Rourke氏)

 その他の主な調査結果は次の通り。

・デジタル・スチル・カメラ・ユーザーの大半は,写真を電子メールで送信するために利用している

・消費者がデジタル・スチル・カメラの次に購入したいデジタル・カメラは,デジタル・カムコーダである。また,デジタル・カムコーダ・ユーザーの多くは,カムコーダを使って静止画像を撮影し,電子メールで送信している

・パソコン装着型カメラのユーザーは,約半数がビデオ・チャットに利用している。また,パソコンから取り外して,低解像度の静止画像を撮影できるタイプのカメラを所有しているユーザーが多い

・カメラ付き携帯電話を所有するユーザーは少数である。しかし,今後12カ月間に購入する予定の回答者は,既存ユーザーの3倍以上の数に達した。電子メールで写真を簡単に送信できる点が大きな魅力だ

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