米InfoTrends Research Groupは米国時間5月7日,デジタル写真のオンライン・サービスについて調査した結果を発表した。それによると,インターネット接続を行う米国世帯の19%が,デジタル・カメラで撮影した画像を公開するオンライン・アルバムを利用した経験があるという。
デジタル写真のオンライン・サービスは急速に普及しつつある。オンライン・アルバムで公開する写真は1カ月当たり平均24枚で,昨年から約倍増している。また,ユーザーがオンラインでプリントを注文する1カ月当たりの枚数も,昨年から30%以上増加したという。
InfoTrends社はデジタル写真のオンライン・サービスが普及している理由を,「オンライン・アルバムを作成することで,複数の人とデジタル写真を簡単に共有できるため」と分析する。
InfoTrends社アナリストのJill Aldort氏は,「デジタル写真のオンライン・サービス・プロバイダの課題は,写真の共有という利便性によって引きつけたユーザーを,どのようにして収益に結びつけるかである」と指摘する。「2002年に,プリント収入を伸ばしたサービス・プロバイダも存在する。プロバイダは今後,オンライン・アルバム・サービスのホスティング費用に見合うだけの収入を獲得できるように,さまざまな収益機会を模索する必要がある」(同氏)
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