「米国において消費者の28%が12カ月以内にデジカメを購入したいと考えている」。米IDCは米国時間11月13日に,米国の消費者向けデジカメ市場に関する調査結果を発表した。

 同調査は,全米の50を越えるショッピング・モールで1000人を越える消費者に対して実施した。需要側の市場を牽引する要因を調べるとともにデジカメ購入予定者のグループの調査を行っている。

 同社によれば,デジタル・イメージング市場は,非常に競争が激しくなっている。同市場の企業は,ターゲットを絞った顧客グループに対する商品開発,パートナーシップ,サービス,マーケティング戦略,価格設定を行う必要があるという。

 主な調査結果は次の通り。
・デジカメの購入者は,価格,価値,流行,ファッションに対して意識が高く,技術志向が高い。
・デジカメ購入予定者は,デジタル画像をTV上に表示できる,PCがいらない写真品質のプリンタで印刷ができる,従来のフィルム現像業者でもプリントできることなどを知った場合に,より購入意欲が高まる。
・デジカメ購入の第一波では,購入者はカメラの機能をもとに購入していたが,第2フェーズでは,カメラの機能に加えて価格も重要な要素となっている。
・12カ月以内にデジカメの購入を予定している人は,非購入予定者と比較して,1カ月間にフィルム・カメラで撮影する写真の枚数が多い。
・デジカメ購入予定者は,購入を予定していない消費者よりも一般的に活動的であり,また大きなイベントが近づいている。

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