スウェーデンのEricssonとソニーの合弁企業Sony Ericssonは,UMTS/GSM-GPRSネットワークに対応したデュアル・モード携帯電話機「Z1010」を英国時間2月17日に発表した。同社にとって初めての第3世代(3G)携帯電話機となる。
Sony Ericsson社は,フランスのカンヌで開催中の「3GSM World Congress」で,Z1010を用いたビデオ通話とビデオ・ストリーミングのデモを実施した。
Z1010は折り畳み式で,2台のデジタル・カメラとディスプレイを装備し,「ビデオ会議やビデオ・アプリケーションの利用に最適化した」(Sony Ericsson社)。メイン・ディスプレイは6万5000色対応のカラー画面で176×220ピクセル。フロント・パネルのディスプレイは101×80ピクセルで4階調グレイ・スケール表示。
内蔵カメラを使って写真や動画を撮影し,MMSや電子メールで送信することが可能。また,メイン・ディスプレイ下のビデオ通話用カメラで自身を撮影しながら,ディスプレイで相手を見て会話することができる。
Z1010はソニーの「メモリースティックDUO」技術を採用しており,「画像やビデオ・クリップ,音楽ファイルのやりとりが簡単に行える」(Sony Ericsson社)。MPEG 4,H.263,MP3,ACC,AMRといったオーディオとビデオ・フォーマットに対応し,WAP2.0やJava MIDP 1.0をサポートする。
Z1010は相互接続テストを目的とした通信事業者向けの出荷をすでに開始している。2003年第2四半期にテストを完了し,2003年後半に一般向けに販売を開始する計画である。
「2003年は魅力的な3Gサービスが登場し,相互接続性と共通仕様にいっそう取り組まざるをえない年になるだろう」(Sony Ericsson社Sales and Marketing部門責任者兼執行バイス・プレジデントのJan Wareby氏)
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