米Sprintは米国時間4月24日,三洋電機の米国法人Sanyo North Americaの営業事業であるSanyo Fisherと共に,Sprint社の画像メール・サービス「Picture Mail」に対応したカメラ付き携帯電話機「Sanyo 8100」を発表した。「米国で初めてのカメラ付き携帯電話機」(両社)だという。

 Picture Mailは,Sprint社の携帯電話サービス「PCS Vision」の一つ。PCS VisionではPicture Mailのほか,Webアクセス,ゲーム,着信音,スクリーン・セイバーなどを提供している。

 Sanyo 8100は10万ピクセルのデジタル・カメラを内蔵し,10秒間の音声メッセージ機能を備える。「Sprint社のユーザーは,画像と音声を使って,家族や友人と簡単に,日常のさまざまな瞬間を共有できる」(Sprint社)。音声付き画像メッセージは,PCS Vision携帯電話機あるいは電子メール・アドレスに送信可能。最大10人に,携帯電話機のアドレス帳から直接,同時に発信できる。

 Sanyo 8100は米Qualcommの新しいチップセット「6000」シリーズを採用した最初の製品である。6000シリーズは,データ転送と画像送受信の性能向上を図っているという。スクリーンは,6万5536色対応の1.8インチTFT LCDを内側に,6万5536色対応の1インチTFT LCDを外側に搭載する。通話や画像を着信した場合,外側のスクリーンから,発信者の電話番号,あるいはアドレス帳に登録してある画像を確認できる。

 Sanyo 8100の価格は199ドル99セント。カラーは,シルバー,ネイビー・ゴールド,パールの3種類。5種類の写真フレームやシャッター音,セルフタイマー機能を備え,Java 2 Platform, Micro Edition(J2ME)に対応する。Sprint社販売店のほか,米Radio Shack,米Best Buy,米Circuit Cityなどの店舗で購入可能。Sprint社のサービスに新規加入する購入者は,100ドルのリベートを受けることができる。

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