米Apple Computerは,映像合成ソフトウエアの最新版「Shake 3」の即時出荷を米国時間6月20日,明らかにした。
Shake 3は,「Mac OS X」のみで有効なネットワーク・レンダー管理ソフトウエア「Shake Qmaster」を備える。Shake Qmasterにより,視覚効果デザイナは,Apple社のサーバー「Xserve」やデスクトップ・パソコン「Power Mac G4」からなるクラスタ・システム全体に,レンダリング処理機能を容易に分散することが可能。Shake Qmasterは,同社のネットワーク技術「Rendezvous」を利用して,レンダリングに利用可能なネットワーク上のノードやクラスタを自動的に検出するほか,負荷分散機能によって作業工程におけるマシンの使用を最適化する。
Shake 3では,強力な音声機能を用意しているため,視覚効果と音声をより簡単に同期化することが可能。音声に合わせて自動的に視覚効果を動かしたり,アニメーション・カーブに合わせて音声波形を自動表示できる。
その他,標準および高解像度モニターで合成映像をプレビューできる放送モニター機能を備える。
Shake 3はMac OS Xのほか,Linux,IRIXに対応する。米国での希望小売価格は,Mac OS X対応版が4950ドル(無制限のレンダー・ライセンス込み)で,LinuxとIRIX対応版が9900ドル。保守サービス料は,年間1485ドル。
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