米Autodesk傘下のカナダのDiscreetは米国時間4月8日に米ラスベガスで開催中のNAB(全米放送事業者連盟)の年次総会「NAB2001」でオンライン・ビジュアル効果システムの新バージョン「inferno 5」「flame 8」「flint 8」を発表した。これらのハイエンド・ツールは,デジタル・アーティストに混合解像度サポート,編集機能の拡張,Linux上でのバックグラウンド・レンダリングなどが機能強化された。

 これら新製品には,新しく混合解像度のサポートが追加された。デジタル・アーティストは統一された環境で,サイズ,アスペクト比,カラー階調が異なるイメージを自由に合成,ミキシング,マッチングできるようになる。拡張された編集機能は,製品内で直接利用できる。そのため,コンポジットに関わるソースを追加,修正,トリム,削除する際に,バッチ・モードを終了する必要がないため,エフェクトの作成とプロセスの編集プロセスがより合理的になる。

 また,統一されたアニメーション・チャネルにより,アニメーション化されたエフェクトの実験と作成に汎用性をもたらされる。ユーザーは,分散型バックグラウンドのレンダリング機能で,複数の分散されたシステムにレンダリング作業を分散できる。さらに,新しいリリースでは,KaydaraのFBXファイル形式をサポートしているため,2次元と3次元統合のワークフローが改良され,この形式に対応する異なるベンダーによる3次元モデルのサポートも拡張できるという。

 「inferno 5」「flame 8」「flint 8」は,NAB2001会場の同社ブースでデモが行われている。価格はシステム構成によって異なる。価格と構成の詳細は,同社のWebサイトに掲載されている。

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