米Transmetaと中国のChinese 2000 Holdingsは,Transmeta社のモバイル/組み込み機器向けLinux「Midori Linux」の開発/販売をChinese 2000 Holdings社が中国やその他アジア太平洋地域の国々で行うことについて,合意に達した。Transmeta社が米国と香港で現地時間6月12日に明らかにしたもの。開発/販売合意に加え両社は,Transmeta社がChinese 2000 Holdings社の株式を取得し,Midori Linux関連サービス/サポートによる収益の分配を受ける複数年契約も結んだ。

 Chinese 2000 Holdings社は,ネットワークや情報インフラ製品の開発を手がける企業。中国語圏を対象に,基盤技術,製品,ソリューション・ソフトウエアを提供している。

 この合意について,Transmeta社は,「中国市場とアジア太平洋地域の主要国への積極的な進出戦略を具体化するもの」と説明する。「当社は成長計画の大きな柱として,同地域に狙いを定めている。Chinese 2000 Holdings社とのMidori Linuxの開発/販売合意は,中国,香港,マカオ,台湾に重点を置く」(同社)

 Transmeta社によると,「中国と関係のある地域では,LinuxがOSとして重要度を増している」という。「この(Linuxという)成長分野から利益を得るために,当社とChinese 2000 Holdings社はそれぞれのLinux専門知識を組み合わせ,省電力性に優れる当社製プロセサを導入済みまたは導入予定のさまざまなモバイル/組み込み製品に対し,支援を行う」(Transmeta社)

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