米Sprintと,スウェーデンのEricssonとソニーの合弁企業Sony Ericsson Mobile Communications ABは,Bluetooth対応CDMA携帯電話機「Sony Ericsson T608」の独占販売契約を締結した。両社が米国時間4月29日に明らかにしたもの。Sprint社は2003年第2四半期にT608の販売を開始する予定で,「米国初のBluetooth対応CDMA携帯電話機になる」(同社)と見込む。

 Bluetooth技術を採用したことでT608は,ほかのBluetooth対応製品と無線通信が行える。無線ヘッドセットを利用すると接続用ケーブルが不要となり,利便性が高まるという。

 さらに同携帯電話機はJavaに対応することで,Sprint社の「PCS Vision」サービスも利用できる。同サービスでは,ほかの携帯電話機からの画像受信,Webブラウジング,電子メール確認,ビデオやオーディオの再生,着信メロディのダウンロード,ゲーム,スクリーン・セーバーなどの機能を提供している。

 「T608はBluetoothを採用した上に,PCS Visionも利用できる。スムーズな通信や情報交換,娯楽を実現できる無線通信手段として,理想的な携帯電話機だ」(Sprint社PCS事業マーケティング/セールス/販売担当上級副社長のJohn Garcia氏)

◎関連記事
米Sprint,米国初のカメラ付き携帯「Sanyo 8100」をリリース
米Silicon WaveのBluetooth用LSIをソニー・エリクソンが携帯電話機で採用
Sony EricssonがBluetooth技術を利用した携帯電話向けヘッドセットを発表
ソニーとエリクソンの合弁会社がBluetoothによるウェアラブル・ハンズフリー電話を発表
「2002年のBluetooth対応チップセットの出荷数は前年比約250%増」,米調査
「2006年におけるBluetooth対応チップ市場の売上高は2001年の約34倍に急成長」,米IDCの調査
世界のCDMA加入者は1億4700万人に増加,CDMA2000ユーザーは3300万人に到達
「2002年末時点のGSM加入者数は7億8700万人,2003年末ごろには10億人超に」,GSM Associationの調査

[発表資料へ]