CDMA方式の開発,導入,標準化,普及を促進するための非営利組織CDMA Development Group(CDG:http://www.cdg.org/)が米国時間3月17日に,CDMA技術の利用状況に関して調査した結果を発表した。それによると,CDMA2000加入者は,2002年第4四半期に1200万人以上増加し,合計1億4700万人にのぼった。第3世代のCDMA2000加入者は,3300万人に達している。

 「CDMAは急速な進歩を続け,特にアジア地域や北中南米地域において無線音声,データ通信向け市場で優位に立つだろう。CDGの専門家は,インド,中国,ラテンアメリカの無線サービスに対する強い需要,CDMA2000 1Xと1xEV-DOの配備,第3世代技術に対する消費者の興味がけん引力となり,拡張を続けるとみている」(CDG執行ディレクタのPerry LaForge氏)

 地域別でみた場合,米大陸のCDMA加入者数は8900万人である。北米では,CDMAが圧倒的な人気を誇っており,北米ユーザーの44%に該当する6200万人以上の加入者を獲得している。また,CDMAが最も急成長を遂げている地域の一つにカリブ海地域とラテンアメリカ地域がある。同地域の加入者ベースは過去1年間で700万人増加しており,2700万人に達した。

 アジア太平洋地域におけるCDMA加入者数は,2002年に約1300万人増加した。アジア地域は,韓国と日本におけるCDMA2000サービスの成功に促進され,第3世代技術の割合が最も高くなっている。

 CDMA2000加入者は,2002年12月に500万人以上増加している。第4四半期において月平均300万人近くが加入したことになる。CDMA2000を利用するCDMA加入者は,韓国などの市場では50%を越えている。

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