米IDCは,ネットワーク・コンサルティングとネットワーク統合サービス市場の今後の展望について調査した結果を,米国時間4月8日に発表した。それによると,ネットワーク・コンサルティング/統合サービスの世界市場は,2007年まで年平均7.8%で拡大し,293億ドル以上の規模に達する。米国市場も2007年まで年平均6.8%で成長し,売上高は164億ドルを超える見通しだ。

 2003年は,既存ネットワークの活用を通じて支出を削減しようとする傾向が大半を占める。しかし,ネットワークの最適化や,運用評価といったサービスの需要も継続的に増加する。また2003年における企業の支出は,無線サービスやセキュリティ・サービスがけん引する。

 地域別にみると,米国市場が支出ベースにおいて他地域をリードする。一方,発展途上国は未成熟で小規模だが,大きな可能性を秘めている。IDCは,「企業向けの複雑なアーキテクチャを設計,構築,管理できるサービス・プロバイダが,ビジネス・チャンスをつかむことができる」と予測する。

 2003年は,ITサービス市場全体でプロバイダの合併や買収が進む。また2007年まで,大手サービス・プロバイダの整理統合が続くとみる。

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