米Lucent Technologiesが米国時間11月6日に,サービス事業Lucent Worldwide Servicesの企業向け専門サービス部門を売却する意向を明らかにした。当部門はネットワーク・コンサルティング,設計,統合サービスなどを,「Fortune 100企業の半数以上に提供している」(Lucent社)という。

 「Lucent社は世界の大手サービス・プロバイダに焦点をあてる。どの事業がその戦略に適しているか,適していないかを検討した」(Lucent社Corporate Strategy and Marketing部門執行バイス・プレジデントのBill O'Shea氏)

 企業向け専門サービス部門では,グローバル・ビジネスに必要とされる複雑なネットワークの企画,設計,統合,運営を支援している。1999年10月にLucent社が買収したInternational Network Services(INS)社の一部門だった。INS社は現在Lucent Worldwide Servicesの一部となっている。

 企業向け専門サービス部門は北米と欧州に600社以上の顧客があり,約1400人の従業員を抱える。Lucent社は2001年末までに,売却先あるいは別の戦略的方針を決定したいとしている。

 なお同社は,ネットワーク・エンジニアリング能力とサービス・プロバイダ市場向けのチームは維持する。世界の通信事業者向けにネットワーク・コンサルティング,設計,統合,インストレーション・サービスを手がける従業員2万4000人以上を保持するとしている。

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