米Lucent Technologiesが米国時間4月24日に,2001年1月~3月期(2001会計年度第2四半期)の決算を発表した。売上高は59億ドルで継続事業ベースでみると前年同期の72億ドルに比べ17.3%減。前期の44億ドルに比べて35.9%増となった。

 一時的にかかった費用を除いた実質純損失は12億6000万ドル。継続事業ベースで前期は13億1000万ドルの実質純損失だったので赤字額は縮小した。実質1株当たり損失は0.37ドル,継続事業ベースの前期実質1株当たり損失は0.39ドルだった。

 なおLucent社は今期に27億ドルのリストラ費用を計上しており,この実質損失にはこれら一時的な費用は含まれていない。またこの前期の数字には,Lucent社から分離独立した米Agere Systemの業績が除かれている。

 リストラ費用は当初の見込みより増えた。Lucent社は2001年1月に,全従業員(10万6500人)の約10%に相当する1万人の削減などの大規模なリストラ策を発表しており,このときこれにかかる費用は12億から16億ドルの範囲としていた。

 一時的な費用を含めた場合の純損失は37億ドル,1株当たり損失は1.08ドルである。前年同期の純利益は7億5500万ドル,1株当たり利益は0.23ドルだった。営業損失は18億3000万ドルで前期の営業損失19億2000万ドルから縮小している。

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