米Microsoft，アプリケーション／システム管理ソリューション「Microsoft System Center」を発表

和田英一

2003.03.19

　米Microsoftは米国時間3月18日，WindowsプラットフォームのTCO（総所有コスト）削減を目的とする包括的なアプリケーション／システム管理ソリューション「Microsoft System Center」について明らかにした。

　同ソリューションは，データ・センター管理の簡易化と自動化を目指すMicrosoft社の取り組み「Dynamic Systems Initiative（DSI）」の中核となるもので、これにより，「PDA（携帯情報端末）からデータセンタまで，企業のITインフラを効率的に管理できるようする」（Microsoft社Enterprise Management Division部門担当副社長の Kirill Tatarinov氏）

　Microsoft System Centerの構成要素となるのはManagement Server 2003やMicrosoft Operations Manager 2004（MOM 2004）。System Definition Model （SDM）と呼ぶソフトウエア・インフラ技術を基盤とし，「これに後からさまざまなツールを追加することで，DSIの実現に向けた統合型ソリューションとして進化させる」（Microsoft社）という。

　MOM 2004は、Microsoft社が同日発表したWindows用システム管理サーバーの新版である。主な特徴は次の通り。

・直感的な操作：警告を表示する新しい管理コンソール，状況を考慮した分析機能，トポロジ・ビュー，レポーティング・エンジンなどを備え，障害発生時に適切な対策を講じたり，オペレータに対処策をアドバイスする。

・迅速な導入：導入と設定にかかる時間を，数日間から数時間へと削減できる多数の設定自動化オプションを提供。

・管理パックの向上：「インスタンス・アウェア・モニタリング」「クラスタ・サポート」「ステート（状態）・ベースのモニタリング」など，さまざまなレポート，タスク，サポート・アドバイス，分析機能を搭載。

　MOM 2004は，Active Directoryと.NET Frameworkを含むWindows Server 2003プラットフォームや，Exchange Server，BizTalk Server，SQL Serverを含むMicrosoftの全サーバー製品に対応する。

　なお米メディア（CNET News.com）が伝えるところによると，System CenterはMOM 2004がリリースされる来年夏に入手可能となる。