米Microsoftは米国時間1月13日に,Windows環境を管理するソフトウエア「Microsoft Operations Manager(MOM)2000」の各種拡張製品を明らかにした。「Management Packs」の新版のほか,「Service Pack 1(SP1)」や「MOM Resource Kit」,新たなソフトウエア開発キット(SDK 2)を同日より利用可能にする。

 MOMは,イベント監視,警告,統合,レポート,トレンド解析などにより,大企業レベルの運用管理を可能にするソフトウエア。今回発表した拡張製品と主な内容は以下の通り。

・Management Packsの新版:「.NET Framework」「Network Load Balancing」「Cluster Services」向けに作成したアプリケーションの監視を可能にするなど,約30の機能を強化。

・SP1:英語以外の言語を使ったサーバーやアプリケーションを管理可能にする。従来と比べて2倍のサーバーを監視できる。MOMデータベースのクラスタリングをサポートする。

・SDK 2:2ウエイ・コネクタのサンプル,SQLとの統合ビュー,カスタム・レポート機能,非Windowsサーバー管理の対応強化などが含まれる。

・MOM Resource Kit:さまざまな環境におけるMOMの稼働を効率化する。規模の小さい環境でのインストールを簡素化し,能率を高める「Server Status Monitor」ユーティリティをはじめ,業務利用に向けたスクリプトのテストやデバッグ用ツールなどが含まれる。

 「今回発表した拡張製品は,Windowsを高度な管理環境として確立するための取り組みを推進する大きなステップである。ミッション・クリティカルなアプリケーションとシステムの管理を効率化することにより,Windowsベースの環境の保守コストを削減できる」(Microsoft社Management Business Group部門常務のKirill Tatarinov氏)

 なお,Microsoft社は2003年3月にラスベガスで開催する「Microsoft Management Summit」にて,次期版MOMの詳細などについて明らかにするという。

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