米Dell'Oro Groupが米国時間2月14日に,2002年のモバイル・インフラ市場に関する調査結果を発表した。それによると,2002年におけるモバイル・インフラの売上高は288億ドルで,前年と比べて16%減少した。2002年第4四半期の売上高は前期と比べて15%増加したが,前年同期と比べて約5%減少した。
今回の調査には,GSM/GPRS/EDGE,TDMA,すべてのCDMA系列,WCDMAインフラを対象に実施した。サービス関連の収入はデータに含まない。
WCDMAインフラの売上高は2002年に2倍以上拡大したが,より成熟したGSM/GPRS/EDGEとCDMA分野の落ち込みをカバーすることはできなかった。GSM/GPRS/EDGEとCDMAインフラの売上高は前年と比べて15%前後低下した。ちなみにWCDMAは2002年の総売上高の6%を占めた。
「GSM/GPRS/EDGEやCDMA分野では,価格の低下と設備投資の引き締めが今後も続くだろう。2003年は前年比約10%縮小するとみる。一方WCDMA分野は好調で,2003年の売上高は約40億ドルに達する見込みだ。しかし,GSMとCDMAベースのインフラの落ち込みがWCDMAの増加分を相殺するため,モバイル・インフラ市場全体の回復は2004年以降となる」(Dell'Oro Group社ディレクタのGreg Collins氏)
■2002年におけるモバイル・インフラ・メーカーのトップ5 メーカー 順位 前年比成長率 ------------------ ----------- --------------- Ericsson 1 -22% Nokia 2 -14% Nortel 3 -16% Lucent 4 0% Siemens 5 -8% 出典:Dell'Oro Group社
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