米Dell'Oro Groupが,モバイル・インフラ市場に関する調査結果を米国時間1月30日に発表した。同市場(GSM/GPRS/EDGE,TDMA,CDMA, ,WCDMA)は,引き続き2003年に下降するが,2004年初頭には,ゆっくりと回復を見せると予測している。強力なWCDMAとそれには及ばないがCDMAの強さ,ライフ・サイクルが延びたGSMベースのインフラにより,2005年の初めには市場全体が,1桁台後半の成長を見せる。関連サービスを除いて,2007年にはおよそ340億ドルに達し,サービス関連の売上高を追加すると,およそ20-30%の上乗せになるという。

 「発展途上の経済の中で,無線が普及しており,データ・サービスの成功が,同業界の成長の鍵となっている。発展途上の地域におけるARPU(利用者1人当たりの月間利用料)は,ネットワーク事業者にとっては発展地域のARPUのほんの一部しか上げられない。この状況が,既に競争性が高い同市場において,価格低下の圧力をかけている」(同社のディレクタのGreg Collins氏)。

 「同社は,音声チャネルの出荷は,引き続いて毎年2けたの成長を続けると予測している。音声チャネルは,加入者の増加と音声とデータ・サービスの利用の増加により成長している。しかし,近い将来に平均販売価格の低下が,音声チャネルの増加を上回るため,売上高の減少またはソフト売上高の成長につながる」(同氏)。

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