米Hewlett-Packard(HP)と米BEA Systemsが米国時間2月12日に,Javaアプリケーション・サーバー「WebLogic Server 7.0」をHP社製Itanium 2ベース・サーバーに対応させたと発表した。
同日より,BEA社のWebLogic Serverは,Itanium 2ベースのサーバーで動作するHP社のOS「HP-UX 11i v 1.6」上で使用可能となる。また数カ月後には,64ビット対応LinuxおよびMicrosoft Windows Server 2003システムにも対応する予定という。
両社は,「コスト効率の高いJava 2 Platform, Enterprise Editon(J2EE)用ソリューションを共同提供することで,顧客はItaniumベースのシステムへのアプリケーション移行を容易に実行でき,継続利用可能な最高のパフォーマンスを体験できるようになる」としている。
「Itaniumアーキテクチャ上で同ソリューションを動作させると,顧客やシステム・インテグレータは,従来タイプとWWWベースのアプリケーションをこれまでより迅速に効率よく統合でき,生産性と応答性を改善できる」(両社)
またHP社は,J2EE APIのサブセットを使ったJavaエンタプライズ・アプリケーション・サーバーの性能を計測するクライアント・サーバー・ベンチマークSPECjAppServer2002を使用して,同システムを評価した。その結果,「350.25TOPS@DualNode(デュアル・ノード・システムにおける1秒間の合計オペレーション数)という世界トップ・レベルの値を示した」(同社)
なお,NTTコムウェアがHP社製Itaniumベース・サーバーとBEA WebLogicの組み合わせによるソリューション提供を計画中という。「実際の業務で運用するためにWebLogic Server 7.0と『HP Server rx2600』の性能検証を行ったところ,非常に優れていることがわかった」(NTTコムウェア上級マネージャのKawasaki氏)
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